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グラウンドとは?/ レイク

[ 317] 阪神園芸 - グラウンドの整備方法
[引用サイト]  http://www.hanshin.co.jp/engei/maintenance/ground.html

グラウンド整備は競技場の使用状況やその後の気象条件によってその都度変わってきます。特に雨が降った後というのは幾つもの方法があり、その整備方法を誤ったタイミングで行うことにより、逆効果になることも多くその判断は非常に熟練を要します。
従って、私どもの整備方法を公開していませんでしたが、今回は雨上がりのオーソドックスな整備方法を幾つか述べることにしましょう。
この場合はまず人が歩けるグラウンド状態まで待ってから人力でブラシやハケなどを使って、雨で糊状になった表面を軽く刺激し風(空気)に当てる隙間を作ります。マウンドを中心に数人で円を描くようにハケ掛けすると、すぐに表面が乾いてくるのが分かると思います。降水量が多かったりして水の残り方が多い場合はグラウンド全体をハケ掛けした後、もう一度同じ箇所をハケ掛けすると効果が上がります。しかしこれはあくまで応急処置であって、このままで放っておくと降雨によって浮き上がって来た砂(注1)が、表面に残ったままになってしまいその下で黒土が固まってしまう最悪な状態になります。使用後はしっかりと整備する必要があります。
(注1) グラウンドには黒土と砂を混合したものを使用していますが、黒土は粒子が細かく砂は粗いため、雨が降ると粒子の細かい黒土は底に沈み粒子の粗い砂は表面に浮き上がって来ます。この現象を黒土と砂とが分離すると表現しています。
この場合は前述のハケ掛けではなく土の上部1〜2cmをレーキのようなもので起こします。整備用の機械があればそれを利用して最初は浅く(1cm前後)起こして表面が乾いて来たらもう少し深くし、表面の乾いた土と下の湿った土とを混ぜるようにして乾燥を促進します。この作業を繰り返した後、ローラー等で転圧するのですが、少し湿り気が残っている間に転圧することによって掘り起こされた土が適度な硬さになります。これが乾ききってからだと転圧の効果はほとんどなくなります。この転圧のタイミングが、その後のグラウンド状態の良し悪しを決することになるので判断を誤らないようにして下さい。
この場合はどの程度時間があるのか、どれぐらい時間がたてば日照があるのかによって変わります。水が引くまで待つのは当然で、その後ハケ掛けをして徐々に表面を乾かすのか、日照が当たるまで待ってから作業するのかは、作業出来る人数や効率等を考慮して判断すると良いでしょう。但し、時間があるのですから、最終的には土の上部1〜2cmを起こして転圧して仕上げるようにして下さい。
試合中に突然の大雨が降った後や、日程消化等で時間的余裕がなく、グラウンドコンディション以前に一刻も早く試合を始めたい場合は、まず水溜りをスポンジや雑巾などで吸水するか、スコップで穴をあけ水を集めて柄杓(ひしゃく)のようなもので水をすくう等して水溜まりを除去します。その後乾いた砂を撒くのですが、軟弱な場所は撒くというよりは砂を敷くようにするといいでしょう。こういった場合は一輪車等で砂を運ぶと思いますが、その一輪車の砂を軟弱な場所に空けてしまい、トンボで敷き均すようにすれば効率よく作業が行えると思います。但し、この作業を行った場合、グラウンド使用後に砂は必ず除去するようにして下さい。そのままにしておくと砂を入れた場所だけが土の配合比率が変わってしまい、水はけが悪くなったり不陸が生じたりして、後々のプレーにも支障をきたすことになります。
大まかに分けて前述の4パターンがオーソドックスな方法ですが、実際は時間があると言っても3時間なのか6時間なのかそれとも1日なのかによって違いますし、雨の降る量や雨の上がった時間帯、風の有無、気温、晴れと言っても雲一つない晴れもあれば半分は雲のある晴れ、薄い雲がかかっているまま晴れている状態・・これらを掛け合わせると何十通りいや何百通りにもなります。私どもはそれをその事象々々で判断し出来る限りグラウンドがベストの状態になるよう常に心がけているのです。
基本的に野球場のグラウンドはスパイクで荒らされます。スパイクの穴だけをトンボで埋めてハケ掛けで見栄えを良くしようとすると、スパイクで掘れた部分とそうではない部分とに硬さの違いが出てきます。いくら見栄えが良くてもそれが一番悪い状態で平らな場所でもイレギュラーの可能性も出てきます。一番大事なのはスパイクの入る深さまでは、グラウンド全面を一度起こしてからまた転圧するという作業を時間のある日は必ず行って下さい。それとこういったグラウンド整備をした後であっても、何日もグラウンドを触らない日が続くと土が風化するかのようになります。使わなくても2、3日に一回は簡単であっても整備するように心がけて下さい。
以上がグラウンドキーパーの考える良いグラウンドの条件なのですが、私ども甲子園球場のグラウンドキーパーにしましても全員がこの作業のノウハウを全て把握しているのではなく、経験を積んだ上でグラウンド状態と整備方法を適確に判断できる優れたグラウンドキーパーたちが毎年慎重に作業をした結果、このようなグラウンド状態を保てているのです。

 

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