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取らとは?/ ノーローン

[ 152] (´-`).。oO(蚊取り線香は蚊を取らないよ) - livedoor Blog(ブログ)
[引用サイト]  http://blog.livedoor.jp/tsubuanco/

TBはご自由に。送られたら返します。原則として、当方より先に、言及リンクなしにTB送信する事はありません。
ロシアとプーチンの悪行を暴露し亡命した、ロシア連邦保安庁(FSB)の元職員、アレクサンドル・リトビネンコ氏への生前のインタビューを中心とした、告発ドキュメンタリー映画。
同氏へのインタビューと共に、他の識者や関係者へのインタビュー、および報道映像などを交えて、プーチン政権樹立へ向けて進められた陰謀と、現在も政権維持のために行われている陰謀とを、次々と告発していく内容と、邦題にもあるリトビネンコ氏の暗殺にまつわる疑惑と謎掛けの、二つの要素が上手く絡み合わず、全体の方向性を散漫にしている事が、致命的な構成上の問題。
その点に限らず、特定の事件や事象を採り上げて、章仕立てで構成されている、プーチン絡みの陰謀の数々が、それぞれがどの様な関係性を持ち、全体の流れとして配置され作用しているのか、との指針が散漫で、ただゴッタにレポートを羅列しているだけとしか感じられない事も問題。これにより、今話されている事はどれに対するものなのかの矛先すら散漫となり、その次に話される事もまた繋がりが希薄なため、ストーリーが見えてこない。指針の見えない退屈で単調な構成は、興味を抱き難い結果となる。人によっては爆睡だろう。
この種の告発は、知らない人にもまず興味を持ってもらうだけの、キャッチーでわかりやすい惹きつけ方とまとめ方が重要である。大枠としてのキャッチは邦題で行えているにせよ、それだけではあまりに大枠すぎ、実際に羅列される細かい事象との間に位置する、要約的な進行を、随所に差し挟んで理解させるべきだ。
そうした、本来必要と見られる作業は行わず、まるで知っている事前提の様に、大事なところに限って省略し、どうでもよさそうな事ばかり細かいのでは、告発として成立せず、作っている当人だけが満足しているオナニーでしかない。二時間もかけて延々ダラダラしているだけとは、一体どれだけ話下手なのかと、呆れるばかりだ。
本作の監督アンドレイ・ネクラーソフが、インタビュー映像にても対象だけでなくやたらと自分も画面に映り込み、あるいは自分単独のイメージ映像的なものまでわざわざ撮影して、ところどころに挿入するなど、無意味な自己主張、ナルシシズムがプンプン匂う。彼が映る事で面白くなる事は何一つ無いのだから、オナニーとの指摘は概して的外れではないだろう。
自己主張は露出プレイでなく論説や考察で行うのが、ジャーナリスト、告発者のあり方だろう。マイケル・ムーアの様にキャラクターとして面白い存在に自己演出し、時に自虐的なギャグまで用いてストーリーを進行させる程でない限り、本来伝えるべき内容より前に出る意味は無い。
そんな、男優がやたらと映り込んで女優の体を遮り、大声で喘いで女優の声をミュートさせる、ダメなAVの典型の様な、本作の監督の自己演出は、大国の陰謀や人の死という、重い題材を扱うには、あまりにそぐわないものだ。総じて作りの全てが稚拙にすぎる。
そもそもリトビネンコにしても、KGB時代からずっと裏世界で汚い仕事を繰り返して来た張本人であり、結局はプーチン派閥との権力争いに負けた腹いせに告発しているだけとバレバレである。それをまるで、正義の人が悪の権力に殺されたかの様に、悲劇的に描いているのもまた、あざとい印象操作がバレバレでシラケるだけだ。
また、いろいろと疑惑を告発してはいるが、その全部が口述と状況証拠によるものばかりでは、その気になればいくらでもウソをつき放題である。
ただし、茶に放射線物質を混入させて暗殺を行った容疑者とされている人物が、インタビューの最後に「茶でも飲んでいくか?」と聞くブラックギャグは笑えたが。
1938年の松竹映画、清水宏脚本・監督による『按摩と女』を、"完全カバー"と銘打ち石井克人監督が再映画化。何故か今回は東宝配給だ。
その『按摩と女』、とても戦前の映画とは思えない程に、映像構築と演出は極めて先鋭的であり、大いに感心させられる。同時期の他作品と比較しても、演出のテンポの良さは現代に通ずるもので、旅情を描く作品ながら、少しも冗長やダレを感じさせず、小粋な会話を軽妙なノリで楽しませてくれる。
冒頭でいきなり、二人の按摩が山道を歩き続ける様を、正面からトラックバックでフォローし続ける長回しにて始まり、山道を延々と歩き進んでいる事を的確に認識させると同時に、二人が交わす会話の説明臭さを、話すくらいしかする事が無いからと思わせて不自然さを軽減。
更には二人が向かう先、すなわち画面手前側から向かってくるであろう事物、人物を、二人のリアクションによってまず知らせ、次いで現われる事で納得させる、との作劇を用いている。その手法にて馬糞を登場させておいて、まずクスグリ的な軽い笑いを起こさせた上で、しばらく後に馬車が登場する前フリともなっている。
その馬車は、最前まで二人がすれ違っていた事物人物とは逆に、背後の画面奥から二人の間を過ぎていくものとして、ここで初めて、カメラの向きが180°切り返され、二人の向かう先が見える事となり、この後の道中を省略する意味付けとなっている。
この様にファーストシーンだけでも、監督のセンスの高さは充分に見て取れ、次はどんな風に見せてくれるのかと、最後まで目を離す事は出来ない。旅館場面で多用される横移動ショットにて、隣の部屋へと視点を移動させる映像は、舞台劇にて照明の移動で視点を誘導する仕掛けを、映画として再現したものとも見受けられる。終盤の、"東京の女"が渡り橋を歩いて行く様を、黒フェードを交えたジャンプカットにて飛び飛びで見せる映像など、観客の印象をコントロールする手腕は秀逸。
女にマメな徳市、歯磨きにこだわる福市など、按摩達のキャラクター立てとは逆に、旅人として旅館に滞在する者達は、ストーリーのメインとなる"東京の女"や"東京のおじさん"と"坊主"らですら、名前さえも明らかにならず、背景も曖昧なままで終わらせているのは、行きずりの旅人をメタファーとして配置しているからだ。何から何までを興味深く読み取って楽しめる、傑作中編と評価出来る作品である。
そしてそれを現代に甦らせようとの企画にて、"カラーによる再現"を意図して作られた本作。だが、色も含めた画質と、音質が良くなった以外で、オリジンよりも作品として優れているところが一つもないのだから困る。それなら、出演者の好き嫌いを別にすれば、オリジンを観るだけで充分だ。
まず気になるのは、カバー、再現といいながら、オリジンにはない風景やアップのカットをやたらとインサートしている事だ。これにより、先述した長回しの意義は軽減し、作劇のテンポも間延びする。
オリジンでは正面から撮っていた構図を、背後からに変更したり、画面内のレイアウトを、背景あるいは奥のフレーム内フレームとなる事物はそのまま、手前の人物だけを左右逆に変えていたりもする。その事によって作品の質が上がるのならともかく、特にそうはならずただ違うと気づくのみでは、再現とは反するものでしかない。
カラーで再現したいとの意図にて、脚本からカット割りからトレースを行いながら、中途半端に自己主張を挟み込む様なマネをしては本末転倒だ。再現も徹底せず、といって作家性の主張も中途半端では、どちらの方向性でも完成度を評価出来ない。
現代的なテンポがオリジンの良さの一つであったのに、内容が同じながら66分の尺を94分に引き延ばしている本作は、当然ながらテンポも遅く冗長となっている。これでは良さを殺し逆行していると批判されて仕方ないものだ。
大体、目明き、目明きとやたらと連呼していながら、ただの一度もメクラと言わせないのは、あまりにも不自然すぎ、そもそも再現出来ていないではないか。クリエイターとして悪しき自主規制と戦う志も無いクセに、わざわざメクラが主人公の作品を選ぶ意味がわからない。清水宏作品なら、他にも出来のいいものはある。
こんな、「自分が作りたい」だけの習作で、会社からも観客からも金を取って懐を肥やすとは、何と羨ましい、もとい、けしからんお仕事だろう。呆れ返る。
とは言え演じる出演者達に罪があるわけではない。草なぎ剛は相変わらず過剰演技にも感じられるが、気持ち悪いの一歩手前で踏みとどまる、キャラクターナイズされた演技を見せてくれている。ヒロインのマイコも、オリジンの高峰三枝子の魅力に適うべくもないが、戦前美人の雰囲気は出せている。最近やたらと大活躍の広田亮平も、記号としての子供を的確に演じる事で、何度も泣くパターンによる笑いなど、子供らしさを子供らしく演じている。
鯨屋の仲居お菊を演じた黒川芽以も違和感無く存在を発揮している。野村佑香、伴杏里、尾野真千子、金田美香、末永遥の女学生五人組は、チョイ役とは思えない豪華キャスティングで印象を残している。だけに対となる男子学生四人組の大根演技は興を削ぐ。
『運命じゃない人』の内田けんじ脚本・監督による最新作。昨今の邦画には珍しく、原作なしのオリジナルストーリーである。クリエイターの資質がより強く問われるものだ。
観客を騙して驚かせる脚本構成が、同氏の作品に共通する作風である。そして今回もやはり、登場人物の行動は一貫していながら、見せ方、明かし方の操作によって、最初と最後では全く意味合いが変わってしまい、そういう事だったかと観客を感心させる手法は変っていない。意味が明らかとなった後に、あらためて各人物の行動や台詞を最初から思い起こすと、表面的に"普通に"感じられていた印象と、事実との差異によって、おかしさが膨らんで二度楽しめる、との作劇構成も健在だ。
メインとなる二人の青年(堺雅人と大泉洋)と、二人の女性(常盤貴子と田畑智子)の、当初の"普通"の描写によって捉えさせられた立ち位置が、実際のそれが明かされた段になって、"普通"に見えた筈の描写のいちいちが、ミスリードを誘うための見せかけであった、と気づかされるギミックは小憎い。それでいて、意味こそは変われど見せられていた事象に嘘はないのだから、よく考えられた構成と感心させられる。
作中にて様々に絡み合う人物の行動の中で、劇中にて「人を騙す」目的で動いていた者と、作劇として「観客を騙す」目的で描写されている事が混淆して、二重三重の騙しが行われている。これによって、一転機によるどんでん返しではなく、多層的に印象と意味が変化して、タネ明かしが次の騙しを生む展開となっているのも興味深い。
堺雅人と大泉洋の二者に関しては、芸能人としての二人に対し観客が抱いている基本イメージをも、ミスリードと真相の差異に組込んでおり、キャスティング的にも成功していると言えるだろう。回想シーンの子供時代と現在の大人時代がスムーズにシンクロするのも、キャスティングの成功の一つだ。常盤貴子の少女時代を演じた五十嵐令子が、常盤貴子に負けない美形で目を引き、強い印象となるのも同様。
だが、そうした評価点はほぼ全て、後になってから考え出せるものでしかない。というのが、本作の重大な問題点となる。
確かにタネ明かしは面白いし、よく考えられている。しかし、そのタネ明かしで観客を驚かせるに至るまでの展開に、観客の興味を持続させるだけの仕事が、極めて不足している。これは作品として致命的である。タネ明かしまでに飽きられてはお話にならないのだ。
昨年話題となった『キサラギ』という作品では、当初より"オタクのオフ会"という、表向きの指針をハッキリさせておく事で、登場人物達の第一印象や、存在と行動理由を観客に明確に伝えて、更にはオタクにまつわる小ネタの応酬も散りばめて、タネ明かし無しに普通に観ているだけでも結構面白いドラマを展開させる事で、観客のミスリードと興味の持続を両立させていた。それゆえに、後半から次々と意味がひっくり返ってくるタネ明かし展開に、更なる驚きや納得、あるいはズッコケなどで、いちいちに面白がって楽しむ事が出来たのだ。
この様に、観客を騙すためのネタ振りと、その時点だけでも楽しめる即物的な面白さの、両立が図られている作品こそが、傑作と評価出来るものなのだ。先述の『キサラギ』や、『シックスセンス』などがそれに相当する。
ひるがえって本作は、前半の展開は後から考え直すと、意味があったものだと思わせるためである事が優先され、まず真っ当なドラマとして、それだけを普通に観ていて楽しめる様には作られていない。これが大きな違いとなって完成度に響いている。
何やら思わせぶりな、または無意味に思える行動をとっている人達が、各人物ごとに場所を切り換えて、コマ切れのブツ切りに平行描写される構成が、どれひとつとっても、表向きとして作品が向かっている方向を示唆するものがなく、観客はこの作品を、どの観点で追えばいいのかに迷ってしまう事となる。
その迷いを気にさせないだけの、その場の面白さが用意されているのならば、興味は失われないだろう。だが本作、前半の展開はただひたすら、思わせぶりな、意図的に結論を後回しにしているだけと見え見えのものばかりに終始するため、どれに対しても興味を持つ事すら出来ない。本当に退屈なだけだ。
興味が無いのに答えだけを焦らされる状況に付き合わされる事ほど、苦痛に感じさせられる時間は無い。特段に知りたいわけでもないが、話の流れで年齢を聞いてみたら、「いくつに見える?」と逆にクイズにされて「知らんから聞いとんじゃ!」とイライラさせられる、飲み会にありがちな状況と同じだ。
たとえば、最後になって、本当にホットケーキを焼いていた、とわかる段階は面白いが、そのフリとして語られた、「ホットケーキ焼いたりとか」の台詞自体は特に面白くない。フリの段階から単体として面白い事が、傑作として求められるセンスなのだ。
後になってアッと驚くタネ明かしが用意されている事を知っていれば、前半の描写から伏線を見落とさない様に目を離さない、との見方は可能だろう。だが、"後にタネ明かしがある作品"にとって、それを先に明かす事自体がタネ明かしであり、本来は知ってはいけない事なのだ。だからそれを宣伝文句や逃げ口上とするのは本末転倒の誤りである。
そして退屈の理由には、挙げた通りの脚本上の問題点がまずある。それだけでなく、撮影時の演出テンポと、編集のタイミングの悪さによる、冗長さもまた大きい要因となる。
タダでさえ興味が持てない内容を、ダラダラとしたローテンションで見せられて、一体何が楽しいというのか。とにかく、観客の興味を引くという、本来は一番に求められる基本を、本作は成し得ていない。
これが映画ではなくテレビだったら、「答はCMの後!」とCMに突入した瞬間にチャンネルを変えられてしまう程に、何ら興味を持てない、全てが後出しの説明のための準備でしかない。告白シーンの、最初に見せられるものと最後に見せられるものの情報差が、しょせんは情報の後出しでしかない、本作の構成の象徴と言えるだろう。
本作内にて描かれている様な別件逮捕に恣意的利用される事確実なため、焚書坑儒法の推進には全力で反対します。この点についてのみは、福島瑞穂センセイを全面支持。偏向した良識を権力が振りかざし、人間の自由を正義の名のもとに侵害しようなど、冗談ではない。
前向きにテンションが上がる感動を与えてくれるロッキーとは真逆に、ランボーは一作目から常に、"敵"を悪として描いておきながらも、主人公側にも大義はなく、勝利はあれど正義など存在しない、所詮は不毛な殺し合いでしかない戦争が生む不条理な悲劇と惨劇を突きつけ、やるせない余韻を残すスタイルは一貫している(三作目は微妙だが)。
そして今回、特撮やCGのクオリティが、80年代と比べ大幅にアップした事を踏まえ、基本的なスタイルはそのままに、この世の地獄を観客にも体感させるべく、視覚的な凄惨さを殊更に強調する方向性がとられている。
冒頭に見せられる、本物の虐殺、死体写真の段階から、目を背けたくなるほどに凄惨な"現実"の一面を突きつけられ、それが本物であると認識しているからこそ、その後劇中にて繰り広げられる惨劇もまた、リアルなものとして認識される事となる。この時点で生理的に耐えられないと感じた人は出てください、との意味合いもあるだろう。
村人が軍人に"遊び"で虐殺される序盤のシーンから、人死にの描写はとにかく、頭が吹き飛び胴体が爆発し、手足がちぎれ飛び肉片が飛び散る、一切の容赦も配慮もないものばかり。主として前半では、非武装の弱者が圧倒的な軍隊になすすべもなく虐殺されていく様を、現場に放り込まれたかと勘違いさせる程の、臨場感溢れる且つ何がどうなっているのか、人がどの様にして肉塊と化していくのかが的確に認識出来るリアルな映像と、逃げ場の無さを有無を言わさず体感させる、圧倒的な大音響にて突きつけられ、絶望感で一杯にさせられてしまう。
そんな状況にて、ただ一人"敵"に立ち向かうランボーの登場と活躍は、第一印象としてはヒロイックなカタルシスを得られるものとなる。だが、ランボーに殺される敵兵士もまた、惨殺された村人と同様、無残な肉塊と化す様をリアルに見せつける事で、どちらの側もが人間であり、同じ人間の死に違いは無いと提示。これにより、殺しあう事の愚かしさ空虚さ救いの無さ残酷さを描きつつ、一方では生き延びるために手段を尽くす重要さの、それぞれ両方を、同じ人間の中に混在させる事で、人を救うために人を殺す矛盾を投げかけている。もちろん、その「人」には自分自身も含まれている。これは方法論的には『プライベート・ライアン』にも類似するものだ。
その矛盾が象徴されているのは、本作では主人公ランボーではなく、ボランティア医マイケル(ハゲ)の方となる。当初、己の正義に酔う偽善者のごとき扱いであった彼、普通の娯楽アクションならば、こいつの偽善が仲間の足を引っ張り続け、最後には無残な死を遂げてザマーミロ、となるだろう。だが本作では、先述の「人を救うために人を殺す」事の意味を身をもって痛感し、それでいて自分が医者であると最後まで忘れない、矛盾を抱える事で、偽善者から"人間"へのステップアップが描かれている。最後にランボーに手を振るのは、"殺人"の本当の意味を理解したゆえだ。
だがその"理解"は、決してハッピーエンドでも何でもなく、死屍累々の地獄という結果には何ら変わりない、と、誰一人喜んでいる者などいない戦跡を、悲しい目で見おろすランボーの表情にて物語らせている。
戦争とは、人が人を殺すとはこういう事だと、逃げの無い表現にて極限の残酷を真正面から提示し続ける事で、何よりも現実的な反戦メッセージとする、本作のありようは、自らの熱い想いをストレートにぶつけるスタローンならではの、究極の直球勝負である。二作目『怒りの脱出』の時代からそうだが、こうした作品を好戦的と受け取り批判する人種こそが、想像力を働かせられない戦争キチガイなのだ。
"敵"が未開の蛮族の様に、あからさまに悪としてディフォルメされているのは、一度見たら忘れられないインパクトを与えるための、図式の単純化であり、現実的ではないとの批判は的外れである。それでいて、架空の舞台ではなく、現実とシンクロする事象が敢えて用いられているのは、そのインパクトによって現実の問題に興味を抱かせるための、導入の役割を意図しているからだ。後は自分で調べて知り、判断すればよい。
油断させておいていきなり撃つ、背後から忍び寄り斬りかかる、といった、普通で考えれば卑怯な戦法ばかりを用いていながら、それこそがランボーらしさとして受け入れられている事が、本シリーズの大きな特色のひとつと言えるだろう。それは奇麗事よりも生き延びる事が優先される、戦場の本質を象徴させたものであり、だからこそ単純なヒロイックアクションに終わっていないのだ。
本作でも、前半の海賊との対決や、クライマックス直前にて、敵兵士の背後からヌ〜ッと現れるなど、要所にて印象的なランボー戦法を見せてはいるものの、前作までに見られた、徹底して環境に隠れながら、一人ずつ確実に潰していくゲリラ戦術は少なめで、不発弾を誘爆させたり、固定の機銃で高所からひたすら撃ち続けたりと、寄る年波には勝てないのか、作業が効率化された様な印象を受けてしまうのが残念。だがその分、殺戮描写の凄惨さは大幅にアップしているため、トータルで興味が減じられるわけではないが。だからこそ、両立されていれば、評価は更にアップした筈だ。
囚われて拷問されながらも何とか脱出する、お約束のシチュエーションがなく、ひたすら戦い続けで通しているのも、ノンストップなテンションの持続との観点では正しく、90分の上映時間が30分程度にしか感じられないスピード感として結実してはいるが、シリーズのファンとしてはやはり、テンションの緩急をもって更なるハイテンションを作り出してほしかった。ただしそれを入れた場合、あまりに『怒りの脱出』と酷似してしまうので注意が必要だが。
望月三起也の戦場ミッション漫画を髣髴とさせる傭兵達が登場するが、どれも一癖ありそうなキャラながら、結局は狙撃兵以外、大した個性も見せずに生き残ったのかもよくわからない扱いでは、せっかくのキャラが勿体ない。それこそ望月三起也漫画の様に、誰がどの順で活躍して死んで作戦が進んでいくのか、との、チームプレイを興味深く展開してくれれば、更なる傑作と化していただろう。
現地女性よりむしろ真っ先にレイプ対象になる筈の、白人ヒロインが一向にレイプされないままなのも不自然。細部にまでリアルと必然、納得をことごとく盛り込んでくれれば、シリーズ最高傑作どころか同種の戦場映画におけるベストのひとつに成り得た可能性もある(不満点が半分でも解消されていれば、『クローバーフィールド』に続くリミッター振り切れ作だったんだが残念)。もちろん現状でも、充分以上に水準をクリアーした、『ロッキー・ザ・ファイナル』同様、復活を果たした意義が大いにある出来には相違ないが。次作では更なる完成度を期待する。
一作目ファーストシーンをなぞらえたラストシーンも、締めとして完璧。長すぎて本編よりも長い様にも感じてしまうエンドロールは、あまりに強烈な余韻を冷ますには丁度いいのか。
日本と韓国を舞台に、在日女性と韓国人男性の出会いと恋愛を描いた、市川森一の原案・脚本による日本映画。大岡昇平が1961年に発表した同題の小説および、川島雄三監督によるその映画化とは無関係。
市川森一のキャリアスタートは、円谷プロ製作の『快獣ブースカ』である。そのブースカや、しばらく後に手がける『シルバー仮面』などで、正気で書いたとはとても思えないシュールでサイコなストーリーを発表していた市川だけに、本作後半のトンデモ展開もまた、「市川だなあ」で納得出来るものだ。それが良いとか面白いとかに直結するわけではないが。
だが一見トンデモなだけの様で、「具体的な日時も決めずに待ち合わせ?」「なんでいきなり韓国語ペラペラやねん」との、観客全員が全力で突っ込む超展開に、後からちゃんと万能のエクスキューズがなされており、「それなら仕方ないか」と無理から納得させる、いや納得しないと仕方ない気持ちにさせてしまう力技は、市川森一ならでは。凡百の韓流作家なら、とにかく泣き喚かせて誤魔化そうとするところを、上品に流しているのも助かる。
だが、キム・レウォン演じる青年の真相はハッキリするものの、後の展開にて、墓参の儀式中に子供達が駆けつけるシーンがあるが、その子供達の存在が、どこに行ったとの説明も無く直後には完全に消えている。これは、実はあの一団は最初から全員死んでいた、とも解釈でき、下手なホラーより怖い。そして笑える。
だが、後半のサイコ展開以降は、実は古典的怪奇譚の踏襲でもあり、「そういうものだ」と、もはや何でも受け入れる気にさせられはするが、そこに至るまでの、普通のメロドラマとして見せられる前半部にまで、納得の行かない、あるいは意味のわからないツッコミどころが多々あるのは問題だろう。
まず二人の関係からして、何故青年がヒロインに一目惚れしたのかが全然わからない。劇中に人気モデルとして登場した伴杏里ならともかく、父親のコネで業界にしがみついているだけの山本未來は、劇中人物達が口々に言う「美人」には全く見えず、こんな馬面でガリガリの貧乳の、30歳過ぎて客観的には女として終わっている、しかも性格は最悪の女の、どこに一体魅力があるのか。最初から筋が通らない。
一方ヒロインの側も、男と別れた上に仕事も上手くいかず凹んでいるピークとはいえ、手紙が来て尚ロクに思い出せもしない程度の存在でしかなかった青年に、わざわざ会いに行くのも無理からの展開で、会った途端にラブラブになるのも無理すぎる。いやこれは霊パワーと解釈すればいいのか。
物語の転機の一つとして用意されている、スキャンダルが暴露される展開は、全てが終わった後に暴露されてしまい、もう何も無いのにダメージだけ食らってしまう、との皮肉は意地悪で面白く、その後の、取り返しがつかなくなった後で"再会"する構造的伏線にもなっていると解釈する事も可能だが、そもそも何故そのタイミングで暴露されたかの伏線や前フリが無いため、唐突な印象を受けてしまう。不倫相手(石黒賢)の妻が倒れる伏線は用意していたのだから、こちらにもあるべきだ。
その不倫相手との別れシーン。交わされる会話そのものは、互いの身勝手なエゴがぶつかり合ってどちらも幸福になれず、でも男側には行くところがある。との皮肉な図式は真っ当に面白いが、その場面に限って石黒賢が眼帯をしたままな意味が全くわからず、「それなに?」と聞かれ「ものもらい」と返す説明も、取ってつけたものでしかない。
真面目なシーンが眼帯ひとつでシュールコントと化してしまった珍場面として、インパクト大である。別の仕事の都合でスキンヘッドで登場したギャバン隊長が、「その頭、どうしたんですか?」と聞かれ「うん、ちょっとな」で全て済ませてしまった『三人の宇宙刑事スペシャル』を思い出してしまい、佐藤浩市のオカマ演技よりも、よっぽど笑えた。
恋愛ものとしての観点で、もっともリアル且つ興味深く作られている部分は、メインの男女よりむしろ、序盤に登場する在韓日本人少女(仲谷みなみ)の方だろう。
言葉が通じないヒロインと青年の通訳として介在しながら、互いに対し悪意を込めた"意訳"を伝える事で、実は全く会話が成立していないのに、二人は通じていると思い込んでいる、との、表面的なギャグとしてもまず面白い。
だがそれ以上に、この少女が青年に対し、女として想いを抱いており、ヒロインを女としての"敵"とみなし、故にコミュニケーションの成立を阻止している、との、女が生まれた時から備えている情念を描き、単にあっけらかんと笑えるだけのシーンに終わらせていないのだ。
このシチュエーションこそが、作中における市川森一節のピークと見て間違いない。最初に一番面白いところを出してしまったから、後半は超展開にするしかなかったのだ、とも見て取る事も可能。
どちらにせよ、あまり真面目に観るといろいろと面食らうので注意が必要。本編前にキム・レウォンがカメラ目線で素で登場し挨拶した時点で、韓流オバサンの財布だけをターゲットにした、志のあまり高くない作品と瞭然なのだから、気づくだろうが。

 

[ 153] 第1回:社員に取らせたいIT資格:ITpro
[引用サイト]  http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20061208/256385/

公的IT資格の受験者数が減少する中、逆にソリューションプロバイダの公的IT資格への評価は大きく高まった。主要企業75社の人材開発担当者の大半が、取らせたいIT資格として公的IT資格を挙げた。ベンダー系のIT資格も、営業効果に対する評価は高い。その半面、資格取得時の一時金は公的資格より減額する企業が増えるなど、ベンダー系資格の拡大に警戒感も出てきた。案件が増加局面を迎えたことを反映して、IT資格にメリハリを付けようとする実態が浮き彫りになった。
図1●社員に取らせたいIT資格主要ソリューションプロバイダ75社が回答。10件以上の回答を得た資格のうち上位10資格を掲載した
「受注したシステムに不具合が生じても、自身では対応できないSEが増えた」(日本ユニシスの村上拓史人材育成部HR戦略推進室長)。
原因は、現場で活躍し始めたSEが、プログラミングの実装を経験してこなかったことにある。ここ数年、下流工程の外部委託を推し進めてきたツケが、今になって回ってきた格好だ。日本ユニシスは急きょ、下流工程の知識を叩き込む研修とIT資格試験を組み合わせた教育プログラムを導入した。
「人が財産」であるソリューションプロバイダにとって、人材開発担当者が抱える課題は尽きない。上向きの景気が続いたことで案件が増加し、以前から懸念されていたプロジェクトマネジャーなどの人材の不足は、ますます深刻度を増している。
日経ソリューションビジネスが実施した「IT関連資格の有効性に関するアンケート調査」からは、こうした状況を反映して「社員にIT資格を取得させたい」という人材開発担当者の強い意欲が浮かび上がった(図1)。上場企業など主要ソリューションプロバイダ132社にアンケートを送付し、75社(有効回答率57%)から回答を得た。その回答結果によると、技術職/営業職に取らせたいIT資格の支持率が、1年前の前回調査から急上昇したのだ。
例えば、「情報処理技術者試験プロジェクトマネージャ」は前回調査と同様に技術職に取らせたい資格の1位だが、支持率は63%と13ポイントも高まった。また、やはり前回調査と同様に営業職に取らせたい資格でトップの「情報処理技術者試験初級システムアドミニストレータ」も、支持率を6ポイント上げ 39%に伸ばした。
「ソリューション営業」サイトは、ITの提供者だけでなくITを活用し成長しようとする企業向けの情報を加え「成長企業のIT活用」に生まれ変わりました。
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[ 154] 【詳報:PS3量産遅れ】「リスクを取らなければイノベーションはない」と久多良木氏:ITpro
[引用サイト]  http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20060906/247387/

米国では11月23日に「Thanks Giving Day(感謝祭)」と呼ぶ祝日がある。この時期からクリスマス商戦が始まることもあり,この時期に発売できないと痛手が大きい。9月末に量産を始めた完成品は,まず米国市場に向けて優先的に輸出する。日本ではソニーの木更津工場,中国ではEMS企業などが量産を請け負うが,米国への輸出のロジスティック確保が悩ましい問題だ。PS3は本体だけで5kg,周辺アクセサリを含めると7kgになる。これだけの重量の商品を米国に全数空輸すると,コストが見合わない。船で送ると時間がかかる。今回の量産遅れによって,この輸送計画をいかに立てるかがポイントとなる。発売日までに米国に40万台を出荷,その後は週に10万〜20万台で供給する予定という。
では,SCEお膝元の日本市場はどうか。11月11日の発売時には,10万台の確保が精一杯のようだ。その後,年末までに週に10万台程度を日本市場に向けて出荷する。この結果,当初は年末までに世界市場で400万台という目標を掲げていたが,日米市場分を合わせて年内の出荷台数は200万台程度になる見通しである。
残念ながら,世界同時発売は実現できず,欧州市場におけるユーザーが最も待たされることになった。その理由は,製造地からの距離が遠く,適切なロジスティックの確保ができなかったことが第一に挙げられる。加えて,ソフトウエア・ベンダーの対応も,どうしても欧州市場向けの製品は後手に回りがちだ。多くの言語に対応する必要があるからだ。欧州向けの製品出荷は2007年1月以降になる。輸送には船を使う。欧州市場分100万台を確保できる3月上旬が,再設定される欧州発売日となりそうだ。
SCEは,ソニー白石工場に半導体チップの量産を委託していた。半導体チップの実験試作および量産試作までは何ら問題がなかったという。ただし,複数の「炉」で製造を開始しようとした7月ころ,一部の炉では高い歩留まりを確保できるものの,他の炉では安定して量産できないという問題が発覚した。製造炉の違いに対応して製造装置のパラーメータを調整する作業に手間取り,ここに来てようやく,その調整方法が確立しつつあるという。「1カ月の量産遅れですむメドが立ったことから,今回,発売遅れの経緯と今後の見通しについて発表することになった」と同社は説明する。
日立製作所 エンタープライズサーバ事業部 サーバー統合成功のシナリオ 〜ブレードサーバー選定のポイント
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[ 155] Amazon.co.jp: ひとり誰にも看取られず 激増する孤独死とその防止策: NHKスペシャル取材班&佐々木とく子: 本
[引用サイト]  http://www.amazon.co.jp/a?2a?¨a??ea°a?≪a??c??a??a??a??a??-a?�a¢?a??a??a-?c?¬a-≫a?¨a??a?Re?2a-¢c-?-NHKa?1a??a?・a?£a?≪a??a??c?--a??a�?a?¨a?¨a??a-?/dp/448407219X

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NHKスペシャル「ひとり 団地の一室で」をベースに、大幅な追加取材を行って書籍化した、孤独死問題のバイブル。「なんと読む者の心を震わせることか」と日野原重明氏が絶賛。「孤独死」が格差社会の苛酷な現実をあぶりだしていると本書は警告する。
NHKスペシャル取材班(松木秀文/清水將裕/小形修一/春原雄策)佐々木とく子(ささき・とくこ)早稲田大学第一文学部卒業後、雑誌編集などを経てフリーライターに。人物ドキュメンタリーを中心に、ビジネス、医療、食などの分野を執筆。
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