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[ 564] asahi.com:「北陸のアキバ化」計画進む 金沢 - コミミ口コミ
[引用サイト] http://www.asahi.com/komimi/OSK200805120086.html
しにせファッションビルにアキバ・ロリータ系が集合――。金沢市の繁華街、竪町の「ベルセル」が今春、全館をアニメやフィギュア、乙女趣味的なロリータ系ファッションなどの店舗に入れ替えた。売り上げの伸び悩みやテナント流出など、商店街の空洞化対策の切り札としてオタクの聖地・秋葉原にならった「北陸のアキバ」化計画が進む。(矢代正晶) これまで男性向けファッションの店などが入っていた店内を一新、3月に15店舗で再オープンした。1階はフリルをふんだんにあしらったロリータ系など女性向けファッション。2、3階にはアニメ系の書籍や同人誌、フィギュアの店が並ぶ。メード喫茶やおでんの自動販売機もあり、秋葉原の雰囲気を醸し出す。 休日には、朝11時の開館を待ちかねる若者たちがビルの前に集まる。富山、福井からも駆けつけ、1日かけて楽しむ人も多い。「これほど熱気のある客層はほかのジャンルでは見あたらない」。ビルを運営する細田商事の細田泰成社長(51)は目を細める。 昨年、アニメ系ショップ「アニメイト」と、フィギュア製造・販売の「ボークス」の誘致に成功。2店とも「オタク界」の有名企業で売り上げが好調だったことから、総入れ替えに踏み切った。 「オタクの聖地」と言われる秋葉原や中野、ロリータ系ファッションの店が集まる原宿など東京の数十店に、社長自らアポなしで飛び込んだ。「入るのは勇気が要りました」。周囲の視線に耐えつつ客層などを綿密にチェック。地方進出を渋る店も口説き落とした。 「他の施設と違う個性を打ち出さなければ、生き残るのは厳しい」。76年にオープンしたベルセルは、80年代に年間14億円の売り上げがあったが、ここ数年は10億円ほどで推移。JR金沢駅前の「金沢フォーラス」(06年オープン)など新しい大型施設と20代以上の客層を奪い合う形になり、方向転換を迫られた。 着目したのが、アニメなど日本発の「オタクコンテンツ」が海外でも人気だという雑誌の記事。「これから勝負するならこのジャンル」。主なターゲットを10代に据えた独自路線に活路を求めた。 開店初日には約100人が行列をつくり、客はリニューアル前の1.3倍、土日は2倍に増えた。1人が使う額は平均4千円ほどだが、北陸全域から集客して商店街に新たな客層を呼び込んでいる。 夏までに新店舗も入る予定で、年間売り上げ目標は12億円。細田社長は「テナントビルは時代とともに姿を変える、いわば生き物。ビルを北陸のオタクの聖地にしたい」と意気込んでいる。 asahi.comに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。 |
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