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たいへんとは?/ セントラルファイナンス

[ 391] H-Yamaguchi.net: 本物のメイドさんはけっこうたいへん、という話
[引用サイト]  http://www.h-yamaguchi.net/2005/12/post_ea73.html

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日本では、本来「それ」にあたる職業は通常「家政婦さん」と呼ばれると思うが、現在もてはやされる「メイドさん」は、「家政婦さん」とはかなりちがったものとして意識されていると思う。服装のせいか「メイドさんになりたい」という女性はけっこういるらしいが、「家政婦になりたい」という女性はあまり聞かない。イメージされる年齢層もかなりちがうだろう。
シンガポールにおいては、「メイドさん」でイメージされる年齢層の女性が、かなりたくさん「メイドさん」として働いている。本来の意味での「メイドさん」だ。国内の人もいるらしいが、多くは海外からの出稼ぎ。インドネシア、フィリピン、スリランカの人が多いらしい。シンガポール全体で約15万人。シンガポールの人口はだいたい500万人くらいだから、約30人に1人はメイド、という計算になる。世帯数でいえばだいたい100万世帯だから、6世帯に1人。「一家に一人」とはさすがにいかないが、本当かよ?といいたくなるほどの高率だ。しかもこれらの人たちは若い未婚女性だったりする。
問題はいくつかあって、基本的な労働条件の過酷さだけでなく、シンガポール政府の対応も不充分ということらしい。そもそも雇う側と雇われる側には大きな力の差がある。政府が移民労働者に対して国民よりも劣悪な労働条件を許容しているようでは、とても権利は守られない、ということのようだ。
どのくらいひどいかというと、来年1月からやっと月に1日の休暇が認められるようになる、といった状況。お隣さんと話をするのも禁止、下手すれば家から一歩も外へ出してもらえない。派遣業者間の競争激化で給料も下落傾向にあり、月に200シンガポールドルとかぐらいらしい。メイドを雇うと政府に毎月200〜295シンガポールドルの税金を払わなければならないらしいのだが、メイド自身に払われる給料はそれより低いのだそうだ。しかも渡航だの訓練だのの費用がかかるから、最初の4〜10ヶ月間は給料なし。で、勤務先ではお決まりのいろんな種類の暴力の餌食になるケースがけっこうある。しかも妊娠したら母国送還となる。
シンガポール政府としては、不法移民の増加が何より心配らしい。外国人メイドの数を制限しようとするからメイド雇用に税を課し、妊娠したら強制送還し、逃亡防止のための雇用者に約5000シンガポールドルの「security bond」を科す。国民に適用される労働法規を外国人労働者には適用しない。上記の数々の人権侵害の中には、こうした政府の方針の直接・間接の影響によるものがある、というのがHRWの指摘するところだ。
うーん。日本だと「エンターテナーさん」たちの労働条件に近いのかもしれない。いやなんとも壮絶だ。もっといい条件で働いている人もいるのだろうし、HRWのバイアス、なんてのもあるかもしれないから即断は避けたほうがいいのかもしれないが。まあ、人の国のことをあれこれいう前に、自分の国で過酷な条件の下で働いている人たちをなんとかせいよ、ということなんだろうけど。HRW的には日本も相当「札付き」だし。
ともあれ、こういうのを見ていると無邪気な「メイドさんブーム」ってのはどうもなぁ、となる。まったく別のものだとわかっちゃいるんだけど。「メイドさんになる」のと「メイドさんでいる」ことはずいぶんちがう、ということなんだろうな。
日本にもこういう労働条件の人はたくさんいます。日本の場合は非合法に入国してたり在留期間切れだったりするのでさらに状況は悪いかもしれません。
「典型的」な奴隷とちがって本人の同意があって契約がいったんは成り立っているわけですが、まあ「現代の奴隷制」という形容はアリでしょうね。
ただ、ニーズがあってそれを満たすことによって収入を得る人々がいるわけですから、単純に禁止すればいいという類のものではなさそうですね。
[日記] ケータイやネットができない小中学生の「地獄の未来」をシミュレーションしてみた。 (ネット小説家の小さな書斎)

 

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